ISTJの成長と脳の変化|自己理解が深まると何が起きるのか
- 16typeorg
- 8 時間前
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ー神経可塑性ー
※経験や学習、環境の変化によって、脳の働き方や神経のつながりが変化していく性質のことです。
今回は、ISTJタイプのケースです。
私が初めて恵里子さんに出会ったのは、約6年前のことでした。
当時の彼女は、とても典型的なISTJに見えました。
真面目で努力家。
けれど少し頑固で、私が何かを理解できていないと感じると、大きな声で、少し威圧的に話すこともありました。
ところが最近、彼女の脳をスキャンしたところ、上位のスキルセットとして F7 が出てきたのです。
F7は、脳の左前頭葉の領域で、次のような働きに関わっています。
・言葉や思考を通して感情を処理する
・問題を解いているあいだ、情報を頭の中に保持する
とても高度な働きをする脳の領域で、私はとても驚きました!
というのも、F7の領域をよく使う人は、
「対人場面での察知力が高く、人とのやり取りの中で頭の回転が速く、言葉を戦略的に使い、説得力があり、未来志向である」
とされているからです。これは、一般的なISTJのイメージとは少し違います。
そして、私が恵里子さんについて最初に思い浮かべる特徴でもありませんでした。
このことを恵里子さんに伝えると、少し不思議そうでした。
それよりも彼女にとっては、他のスキルセットのほうがずっとしっくりきたようです。
たとえば、
・FC5(青で囲まれている部分)
・Fp1(青で囲まれている部分)
この2つについては、すぐに心当たりがありました。
「ああ、そうですね」
恵里子さんは少し微笑みながら言いました。
「私はいつも、それを考えています」
ダリオ・ナルディ博士は、レポートの中でFC5を “Efficiency Ace(効率のエース)” と呼んでいます。
これは、行動を起こす力、自己主張、すばやい意思決定、目標に向かって進む力に関わるスキルです。
また、Fp1は “Focused Judge(集中する判断者)” と呼ばれており、自己内省、過去の経験から学ぶこと、自分の行動を振り返り、それが社会的に適切かどうかを判断することに関わります。
では、このF7のスキルは、いったいどこから現れたのでしょうか。
6年前、恵里子さんは家族との関係に悩んでいました。
その頃、タイプを通した自己理解の学びを始めたのです。
自分の子育てのあり方が、家族の中で起きている問題に関係しているかもしれない。
そう気づいたとき、彼女はこう話してくれました。
「本当につらかったです。私は良き妻として、良き母として役割を果たすことに人生のすべてを捧げていたのに、家族はわかってくれない。なぜ家族の関係性が悪いのか?私は悪くない、と思っていました。悲劇のヒロインの中にいました。でも、それはすべて自分自身が招いていることであり、その事実を知ったときはかなりのショックを受けました。」
そして恵里子さんは、私たちの自己理解講座に通い続けました。
恵里子さんは、母親向けのISTJ会のメンバーでもあります。
今月で、なんと21回目の集まりを迎えます。
その学びの中で、彼女は少しずつ、本当に少しずつ、人はそれぞれ違うのだということを理解し始めました。
そして、以前ならすぐに相手を切り捨てていたような場面でも、心の中に小さな声が生まれるようになりました。
「もしかしたら、これはタイプの違いなのかもしれない」
そんな、ほんの小さな声です。
そして今、彼女自身にもまだ少し馴染みのないF7の領域が、脳レポートの上位スキルに入っていたのです!
実はこの変化は、恵里子さんにとって少し混乱を招くものでもありました。
以前の彼女にとって、物事はとても白黒はっきりしていました。
不確実なことも、剣で切り捨てるように、迷いなく判断できていたのです。
ところが最近は、家族との関わりの中でも、そして高齢者福祉分野のケアマネジャーとして働く中でも、どう反応したらよいか迷うことが増えていました。
物事は、もう単純に白か黒かではなくなっていたのです。
そして、自分の中に生まれたこの新しい小さな声に、彼女は少し不安を感じていました。
同時に彼女は、共感することの本当の価値や、新しい関わり方を探っていくことの大切さにも気づき始めていました。
アンジェリーナ・ベネット博士は、著書 『The Shadows of Type』 の中で、自己認識がより深まったISTJについて、次のように書いています。
”ISTJが成長の段階に入ると、自分が無能になってしまったように感じたり、以前ほど物事をうまく進められなくなったように感じたりすることがあります。以前は、自分が“何が絶対に正しいのか”を知っていると思っていたのに、今では複数の異なる視点を受け入れられるようになり、はっきりとした論理的な結論にたどり着けない状況に、たびたび出会うようになるからです。”
私が恵里子さんにその事を伝えると、ふっと安堵が広がっていくように見えました。
文・権藤晴美(ENFJ)



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