母との関係を振り返って気づいた自分
- 16typeorg
- 12月2日
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タイプの集まりに参加していると、両親との関わりがその人の人生に大きな影響を与えていると感じることが少なくありません。
そこで今回は私と母の関係を振り返り、そこから今の自分について見つめていこうと思います。
まず私の母は、推定ISTPです。
一般にイメージするISTPよりも、Iの人にしては社交的だったり、Sの人にしては宇宙や歴史に興味を持ち、N的な発言をしたりすることもあるので、ESTPやENTPの可能性もありますが、いずれにせよ後半の二文字がTPのタイプだとは思います。
母に対して、昔は嫌悪感と苦手意識があったように思います。
ライトな雑談をする分には楽しいけれど、深くは心を開いていない自分がいました。
それはきっと私が娘として、感情的に寄り添ってほしくて愚痴をこぼした場面でも、”ウジウジしないで割り切る”や”悩んでも仕方ない”といったように返され、寄り添ってもらえなかった部分があったからだと思います。
これは私自身の課題でもあるのですが、Tタイプの人と関わっていて感じるのは、自分は相手や周囲の気持ちに寄り添うのが下手なのに、他人には自分の感情をケアしたり同意してほしいと感じている人がその実多いということです。
私と母はTタイプゆえに、この課題をお互いに持っているように思います。
実際母も、私には割り切れと言うけれど、自分は仕事の愚痴を吐いたりすることも多いです。
そして推定FPタイプの父は、母のこの気性についていけず、それが離婚につながった部分もあると考えています。
もちろん離婚については父にも要因があり、これだけでは無いですが、要因の一つではあります。
そのような母を見ていて、娘である私は、人の振り見て我が振り直せの精神で、変にFをする人になりました。
以前はるみ代表から、”美沙子さんは自分を守るためにFをしている”という厳しいお言葉をいただきました。
言われたときは耳が痛かったですが、まさにその通りで、母のような人になって相手に嫌われたくないという気持ちが心の一部にあったのは事実です。
では現在も母のことが嫌いかと問われると、そうでもないと答えます。
それは私が気づかなかっただけで、母のおかげで助かった部分もあると気づいたからです。
まず母もTタイプゆえに、よくTタイプの人が幼少期に経験する”愛想をよくしろ”や”周りに合わせて仲良くしろ”といった圧力が一切ありませんでした。
タイプ集まりに出ていても、Tタイプの人がこの圧力で幼少期に苦しい思いをしている場面に遭遇しますが、私の場合それが一切無かったのです。
また、母は再婚する気がないと言っていますが、それも考えてみると私に対する配慮が大きかったように思います。
そう考えると、母は感情に寄り添うのは苦手だけれど、配慮がないわけではなく、私の特性を母自身が否定したことは一度も無かったと気づきました。
母に対する嫌悪感は、母ではなく、私自身の他人に受け入れてほしいという甘えから出た故の嫌悪感だと自覚したのです。
もちろん母自身が他人の感情に寄り添うことが苦手なことに変わりはありませんが、似たタイプである私が言えた筋合いではないとも感じます。
この気づきの結果、母をフラットに見れるようになり、今では母を通してTPタイプゆえの長所にも目を向けられるようになりました。
TPタイプの人は、感情を扱うのは苦手だけど、物事を俯瞰で見た上で他人に親切にする優しさがあると気づけました。
また、母への変に凝り固まった嫌悪感が払拭されたことにより、本当の意味で他人にFをしたいと思えるようになりました。
タイプ集まりに出ていると、両親の影響で変な形で何かしらの機能を使おうとしたり、お子さんがいる場合は子育てにおいても影響が出ている方もいらっしゃるように感じますが、その原因はおそらく自分の中にあるのではないかと思います。
文 池田 美沙子

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